2007年12月12日水曜日

物理学者の逸話(パウリ、ディラック)

物理専攻は変な人ばかり、物理学者は何を考えているのかわからない。日本はこの傾向が強く、アメリカはそれほどでもないのですが、やはり一般人と較べると多少はこの傾向があります。

物理専攻の学生は日本でもアメリカでも図書館によく出没し、特定の位置に座ります。もし、華々しく生理学の本を広げている医学生などがいると、引っ込み思案の物理学生は恐れおおくて近くに座りません。(少し誇張)

さて、日陰と喫茶店が最も似合う人種"物理学者"
その有名人の逸話を紹介します。

以前パウリについて別のことで書きましたが、今回は、彼の理論傾倒が激しいことに関する逸話です。

物理の知識はあまりに巨大化・複雑化しているため、分野として実験物理と理論物理という二つにほぼ完全に分離されています。
学生の間では 
研究室は理論にする?実験にする?」 とか
理論は辛いやろうなー、俺は手を動かしたいから実験にいく」 とか

教授も
理論屋はいつもいい加減なことばっかり言ってるからねー(実験屋さん)
とか、結構これらは違うんです。多少、確執(こだわり?)みたいなのもあります

パウリは理論物理学者の中でも全く実験に関与しない、こてこての、本当にこってこての理論物理学者でした。それゆえにこんな噂がありました

「パウリが実験装置に近づくと、装置がうまく働かなくなる」

彼が理論に対して妥協を許さないのは有名で、何となく理解するようなことはなく、鋭く論理の矛盾を見抜いて徹底的に批判したことで、「物理学の良心」とも呼ばれたそうです



次のディラックの話は簡単。非常に寡黙で何を考えているか判らない学者を想像してください(理論物理学者の典型)

ディラックは寡黙で「Yes」か「No」しか言わない

もっとも、歳をとってからは語彙が少し増え、「I don't know」と言う様になった。

この話、実はディラックを面白おかしく言っただけじゃないと思われます。なぜなら彼の晩年に量子力学や素粒子論が劇的に発展し、ディラックでさえ全体を把握しきれなくなったからでしょう。

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